ハンバーグを噛む
ハンバーグが固い、という事象についてどういった想像をするのだろう。
火が通りすぎて表面が固くなってしまった、だろうか。
冷めてしまったから固くなってしまった、だろうか。
我が家のハンバーグは固い。
焦げたハンバーグが出されたことも、冷めたそれが出されたこともまずない。
しかしながら、ハンバーグは固いのだ。
咀嚼力を問われるメニューなのだ、ハンバーグというやつは。
料理上手な母だと思う。毎日おいしいごはんをつくってくれる母。握力のつよい、母。
握力。
握力がハンバーグというメニューにおいて重要な意味を持っているということを口の中で実感することってそうそうないと思うのだけれど。
ひき肉を捏ねて成形して焼く。この「捏ねて成形して」という部分が曲者なのだ。
最近は捏ねる回数も力加減も抑えているらしい母だが、それでも世のお母さま方よりもずっと力強いのだろう。
かなり噛みごたえがあるハンバーグが焼きあがってしまう。
今晩はいつぞやツイッターで見た「ごはんをつなぎに使う」という術を実践してほしいとお願いしていたのだけれど、
ごはん冷ますの忘れてた、と普段通りパン粉でつながれたハンバーグだった。
肉肉しいハンバーグだった。
どうでもいいけど、パック入りのコーンスープってとっても美味しい。
スジャータのやつ。
あの1ℓ入りのスープをぜんぶひとりで味わうのがひそかな夢だったりする。
飲むならコーンかパンプキンか、どっちがいいかなぁ。ふふ。